徐々に日も暖かくなり、春の季節となってきました。
春は別れと出会いの季節とよく耳にしますが、卒業や進級、進学、新社会人の門出などのイベントがあり、お世話になった人やお世話になる人と一緒に会食をする機会が増えてくる季節でもあります。

この他人と一緒に食事をすることにさまざまな効果があるということについて書いてみたいと思います。

以前、参加した勉強会であった実験ですが、まず、ほとんど初対面の15人が集められ、15人16脚を10m走ってタイムを測定しました。その後に1ホールのケーキを用意され、15人がよそよそしくも分け合いながら食べた後、再度15人16脚でタイムを測定しました。初めは10mを走りきることすらままならなかったのに、2回目は簡単に走り抜けて、タイムも半分以上短縮したのです。

他人と一緒に食事をすると、目に見えないコミュニケーションがあり、信頼感や仲間意識が生まれ、共通する課題に対しても効果的に働く効果があると実感させられました。

実際に調べてみると、食育などの社会的な面からも、誰かと一緒に食事をすること(共同飲食)の機能や可能性が研究されています。1人で食事する「個食(孤食)」との栄養の偏りや心身に与える影響の違いはかなり大きいようです。

現代社会で個食する機会が増えてきていると思います。農林水産業の調べでも20代から50代の3割以上の人が、「誰かと一緒に食事をする時間を作れていない」というデータがあります。中には個食に慣れ過ぎて、逆に誰かと共同飲食することが苦痛、憂鬱に思えるという人もいます。ウェブ検索しても「歓迎会の断り方」というページも散見されるほどです。

心身への良い効果や円滑な人間関係、職場関係、仕事効率なども考慮して、この歓送迎会が多い季節に積極的に参加してみてはいかがでしょうか?

言語聴覚士 畑山